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お灸は、じぶんの体と話す時間。

INTERVIEW鍼灸師・藤野 灯さん取材・撮影:キュウトヒト編集部
灸

会社員から鍼灸師へ。きっかけは、子どものころに嗅いだ、祖母のお灸の匂いでした。お灸を「我慢するもの」から「ちょうどいいを探すもの」へ。その考え方をうかがいました。

祖母の台所で嗅いだ、あの香り

お灸との出会いを教えてください。

子どものころ、祖母が縁側でお灸をすえていたんです。もぐさの煙の匂いが、家の中にふわっと流れてくる。なんだか落ち着く匂いだなあ、と思っていました。

大人になって、仕事で毎日パソコンに向かうようになって、ふとあの匂いを思い出したんです。それで鍼灸の学校に入りました。

お灸は、じぶんの体と話をする時間だと思っています。

「熱い」より「ほっとする」

お灸の魅力は、どんなところですか。

すえた瞬間の、じんわりした温かさです。熱いのを我慢するものだと思われがちですが、本来は「ちょうどいい」を探すものなんです。

患者さんにも、「痛くない?」と聞かれる前に、「どのくらいがちょうどいいですか」と聞くようにしています。

お灸を知らない人は、何から始めればいいでしょう。

まずは、台座のついた市販のお灸で十分です。火を使うので、安全な場所で、燃えやすいものを遠ざけて。火傷には気をつけてください。

体調に不安がある方、妊娠中の方は、はじめる前に鍼灸師に相談してほしいですね。

よもぎのこと

お灸の原料は、よもぎですよね。

はい。よもぎの葉の裏の綿毛を集めたものが、もぐさです。春先に、道ばたでよもぎを見つけると、うれしくなります。

お灸をしない人にも、よもぎを身近に感じてもらえたら、と思っています。

これからお灸を知る人へ

最後に、ひとことお願いします。

難しく考えなくて大丈夫です。気になったら、まず一度、ためしてみる。あの匂いが、だれかのほっとする時間になったらうれしいです。

お灸は火傷に注意して行ってください。持病・妊娠中・体調に不安がある場合は、事前に専門家へご相談ください。本記事は医療行為の代わりになるものではありません。

次の取材も、お知らせします。

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